「成章」の由来 <SEISYO 平成19年10月17日より>
成章という文字は古代中国の偉人、孔子について書かれた『論語(ろんご)』の中の句
斐然成章(ひぜんしようをなす) に基づいています
【斐】(あや) あやのあるさま。 縦糸と横糸で織りだした美しい模様。
【斐然】(ひぜん) あや模様があって美しいさま。
【斐然成章】(ひぜんせいしょう) 才徳(さいとく)あることを称する言葉
※ あや: 模様を織りだした絹 才徳: 才知と人徳
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成章という言葉には 次の願いがこめられています
綾(あや)なす錦(にしき)のように 美しい素質(そしつ)を持った子どもたちを心身ともに健(すこ)やかに育てたい
※綾なす錦: 美しい彩(いろどり)のすばらしい絹織物(きぬおりもの)
「成章」という文字が入った文書「論語」公冶長(こうやちよう)編より
子在陳日、帰与帰与、吾党之小子、狂簡斐然成章。不知所以裁之。
子(し)、陳(ちん)に在(あ)りて日(のたま)わく、帰(かえ)らんか、帰(かえ)らんか。
吾(わ)が党(とう)の小子(しょうし)、狂簡(きょうかん)、斐然(ひぜん)として章(しょう)を成(な)す。
之(これ)を裁(さい)する所以(ゆえん)を知(し)らざるなり。
論語とは 孔子(紀元前552から紀元前479 中国)とその弟子の問答を書物にしたもので中国儒教の代表的な経典
弟子は3000人いた
日本へは西暦200〜310年に百済から伝来して学問の中心とされた
明治初期までは知識人の思想形成に大きな影響を与えた
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