基準点とは、現地の点(杭・プレート・鋲など)と図面(地図・地形図など)上の点とを関連させるものです。
基準点測量を行うと観測する基準点の座標値を求めますこれを図面上に展開し図化していきます。
なので基準点には位置情報として座標値を持っています、測量図には基準点を図上に標記しているか座標線(メッシュ)を表記してあります。
※ 現在の図化作業はCADで行うため、CADの座標が基準点の座標と一致している場合が多い。
座標とは位置情報であり、表現方法に極座標と直交座標があります。
極座標とは基準点から方向と距離で表す座標であり、直交座標とはX軸とY軸で表す座標であります。
公共測量における座標は、現在世界測地系であり一般測量では平面直角座標を使用します。
平面直角座標での極座標は方向角と平面距離であり、直交座標はX座標とY座標であります。
小規模な測量では、任意座標で測量を行うことがあります。
一般的に座標といえば直交座標を言います。
※ 測量ではX軸が垂直方向を表すので数学での座標とは逆になります。
基準点測量とは何らかの測量を行う範囲に基準点を設置し座標値を求める測量であります。
公共測量では1級~4級までの基準点測量があります。
1級基準点・・・・・・・ | 約1kmごとに設置し、GNSS(GPS)にて座標を求めます。 |
2級基準点・・・・・・・ | 約500mごとに設置し、GNSS(GPS)にて座標を求めます。 |
3級基準点・・・・・・・ | 約300mごとに設置し、GNSS(GPS)及びトータルステーションにて座標を求めます。 |
4級基準点・・・・・・・ | 約50mごとに設置し、トータルステーションにて座標を求めます。 |
基準点測量の作業の流れは、踏査・選点->基準点設置->観測->計算となります。
踏査・選点・・・・・・ | 現地調査を行い既設点(与点)の状態及び新設点設置位置の選定を行い平均図・観測図等を作成します。 |
基準点設置・・・・・・ | 現地に測量標を設置する作業であり一般的には強固な恒久構造物に設置します。 |
観測・・・・・・・・・ | 観測図より各基準点にて座標を取得するために必要なデータを得るものであります。 トータルステーションでは各基準点での水平角・鉛直角・斜距離であります。 GNSS(GPS)では各基準点間のベクトルデータ(DX,DY,DZ)であります。 |
計算・・・・・・・・・ | 平均図より各観測データを使用し座標値を求めることであります。 |
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